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  4. 解決 | 製造状況の見える化により効率的なモノづくりを実現できる

課題解決
提案

製造状況の見える化により
効率的なモノづくりを
実現できる

まずは製造状況を可視化する

製造に関わる情報が煩雑になるのは、時間軸、負荷、多工程などの複合的な要素が、工場の製造状況を見えづらくしているためです。時系列の見方を設け、製造進捗と工場負荷を分けて可視化できれば課題部分が見える化されます。

まず、「製造の見える化」を行うことで、仕事の量や仕事の優先度が分かります。そして、実績から原価の元となる工数の算出が可能になり、面倒な加工前の材料探しも楽になります。
これにより、管理者も現場も工数の大幅な削減が見込まれます。

「見える化」の仕組み
構築のポイント

さらに、急な割り込み受注や不慮の予定変更に対応する見える化の仕組みを構築するためには、以下の各データを正しく捉えることが重要なポイントになります。

  1. 各工程の着手・完了の時間
  2. 部品単位の進捗
  3. 受注番号もしくは製造番号による部品の管理
  4. 各部品の工程ごとの標準時間の設定

工程進捗と負荷を可視化する
「vLot Manager」

これらのポイントを押さえた見える化の仕組み「vLot Manager」をご紹介します。
「vLot Manager」は、管理者に工場全体の進捗状況を分かりやすく見える化する「vLot Planner」と、現場の作業者が自分の作業の確認と、作業実績を登録する「vLot Navi」の2つのアプリケーションで構成されています。

アマダの生産管理システムはもちろんのこと、他社の生産管理システムとも連携して運用することができます。
また、アマダの自動プログラミング装置、アマダの加工機(AMNC搭載機)との連携も可能です。

2つのアプリケーションで構成される「vLot Manager」

2つのアプリケーションで構成される
「vLot Manager」

「vLot Manager」のデータの流れ

「vLot Manager」のデータの流れ

工場全体の製造進捗と負荷を
見える化する「vLot Planner」

管理者支援ツールの「vLot Planner」の画面では、工場全体の製造の進捗と負荷が分かります。
右図の様に画面が4つに区切られており、左上で受注情報、右上で生産スケジュールを見ることができます。
下の2画面では日別、工程別、担当者別で仕事の負荷を見ることができます。

「vLot Manager」の画面

「vLot Manager」の画面

生産スケジュールはガントチャートで進捗状況を色分けして表示します。ガントチャートをクリックすると加工製品の部品単位での進捗など詳細が分かります。
これらが見えることで、取引先からの納期確認に簡単に回答できるようになります。

ガントチャートの色分けと進捗表示

ガントチャートの色分けと進捗表示

右下の負荷グラフではキャパシティと作業負荷をグラフで表しますので、負荷を見ながら、受注の有無やムリのない計画作成と、作業指示が行えます。
また、製造状況を事務所でリアルタイムに確認することができるため、取引先から加工状況を聞かれた際にも、工場に出向いて製造状況を把握する必要がなくなります。

現場での作業内容を見える化する
「vLot Navi」

作業者支援ソフト「vLot Navi」は作業者が個々にタブレットを持つことで、作業内容を現場のどこにいても見ることができます。
作業者がタブレットにログインすると、今日行うべき仕事が表示されます。

※「vLot Navi」はWebアプリケーションのため、お手持ちのタブレットやスマートフォンでも利用できます。

作業予定の一覧画面

作業予定の一覧画面

この画面では、作業可と表示されていない部品でも、どの工程まで進捗が進んでいるのかを確認することができます。
作業に取りかかる際は、図面や自動プロの立体画像、展開長や材質、曲げ長さなど、作業をアシストする情報が表示されます。

現場作業用に、優先作業がナビゲートされることで、効率の良い段取り作業を行うことができます。
また、作業の開始と完了個数を入力するだけで作業実績が更新されます。
さらに、ブランク工程や曲げ工程では、AMNC搭載の加工機と連携して自動で加工実績の取得が可能です。

負荷の平準化を自動で行い
効率化を追求(オプション)

オプションの「自動平準化ソフト」を導入すると、自動で各工程の作業負荷(作業の山)が規定内に収まるように日程計算(平準化)を行うことができ、さらに効率化を推進することができます。

平準化前 平準化前

※赤が高負荷

右向き矢印 下向き矢印
平準化後 平準化後

「vLot Planner」の負荷グラフ

生産管理の最適化で
納期遅延をなくします

「vLot Manager」を導入することで、複雑になりがちな板金加工工程が見える化され、工程負荷や滞留状況の分析、負荷の平準化が可能になります。
そして、各工程の加工時間を把握する事で、正確なコストを算出することができ、生産管理の最適化につながります。
作業者は、自らの業務量の予測が立てやすく、作業の効率化を行うことで、働き方改革にもつながります。

これにより、急な割り込みや短納期受注、変種変量生産に対しても、柔軟に対応し、取引先やお客さまからの受注に対し、納期を守ることが可能になります。

生産管理システムのご紹介

「vLot Manager」 は、生産管理システムと連携して運用します。
生産管理システムは、パッケージ型ソフトウエアの 「WILL」 と、カスタマイズ型(セミオーダー型)ソフトウエアの 「APC21」 という2つのシステムをラインナップしています。
板金加工における課題およびソリューションを熟知しているアマダの専門スタッフが、立ち上げから運用・保守までをサポートし、お客さまのベストパートナーとして、お客さまの利益向上に貢献します。