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課題解決
提案

曲げ加工ノウハウの
社有化で解決できる

このような技能伝承の課題を解決するためには、ベテランの知識や経験を、社内で共有し、誰もが利用できるようにする「ノウハウの継承」が重要なポイントになります。
アマダの最新のベンディングCAMには、曲げベテランのノウハウを加味してプログラムを作成する仕組みが組み込まれています。
一歩進んだ技能伝承の仕組みをご紹介します。

ネットワーク対応型のベンディング
マシンで立体運用を行う 

ベテランの曲げノウハウ社有化の第一歩として、ネットワーク対応型のベンディングマシンにて曲げの立体運用をすることが挙げられます。

アマダでは、曲げプログラムを作成するソフトウエアとして「VPSS 3i BEND」をご用意しています。
「VPSS 3i BEND」をご利用いただくことで、マシンから離れた事務所に居ながら、曲げ順の検討、金型・突き当ての検討、機械や金型などの干渉チェックからL値・D値の算出までの一連の曲げ加工検討を行うことができます。
検討結果は、ネットワークを通じてベンディングマシンに送られ、作業者はマシンの操作盤に表示された情報に従って、段取りや加工を行うことが可能になります。

「VPSS 3i BEND」イメージ

マシンの操作盤にて使用金型や曲げ順などを変えることもでき、修正したデータはサーバーに戻されます。
ネットワーク対応型のベンディングマシンでは、ベテランが曲げ加工時に使用した金型、金型レイアウト、曲げ順、L値・D値などの加工データがデータサーバーに蓄積されます。
このデータはいつでも呼び出すことができるため、リピート加工の場合は、曲げ初心者でもベテランと同じ加工方法で加工することができます。
このシステムによって曲げ加工ノウハウは社有化され、生産性を大きく向上させることができます。

さらに今回 「VPSS 3i BEND」にベテランのノウハウを加味して、より早く曲げ加工プログラムを作成する新機能「AiBEND」が追加されました。

新機能「AiBEND」とは

新機能「AiBEND」では、サーバーに蓄積された過去の加工データから、新たに曲げ加工する製品と類似する製品をAIが解析し、類似製品の加工データから曲げプログラムを作成することができます。
過去の加工データから曲げ数や形状、使用金型や曲げ順、突き当て方向などを参考に、曲げプログラムを作成するので特別に意識することなく曲げベテランの加工ノウハウを引き継ぐことができます。

概念図概念図

概念図 概念図

※「VPSS 3i BEND」Ver2.04以降からご利用いただける機能となります。
※機械・金型によって運用できない場合があります。
※運用には事前設定が必要となります。

ノウハウを継承する「AiBEND」

曲げデータはお客さまが経験やスキルなどを考慮して使用金型や突き当て方向などを修正することもあります。
例えば、重要寸法を出しやすいように、あえて作業性を犠牲にして突き当て方向を変えたり、または、金型交換の重作業を軽減するために、あえて分割金型を使用することなどが考えられます。

「AiBEND」は、この様なノウハウによって作られた過去のデータを参照するので、お客さまそれぞれの加工現場に適した曲げ加工プログラムが作成されます。

イメージ図

曲げプログラム作成時間を大幅短縮

過去に作成された加工データを活用することができる「AiBEND」は、既存の加工データを当てはめて曲げプログラムを作成するため、技能伝承を行えるだけでなく、曲げプログラムの作成時間を平均80%以上と大幅に削減することができます。

イメージ図 イメージ図